アメリカで生活するにあたり、クレジットカードは欠かせません。
ではこのクレジットカード、どのようなものを使えば良いのでしょうか?
大きく分けると以下の3つに分かれます。
①ドル建てクレジットカード
②アメリカの銀行発行のデビットカード
③円建てクレジットカード
①ドル建てクレジットカード
文字通り、ドルで決済するクレジットカードのことです。
アメリカで生活するにあたり、円建てカードでも特に問題なく利用できるのですが、ガソリンスタンドや券売機など、アメリカ発行のクレジットカードしか利用できない場所もあります。
ですので一枚は持っておくと重宝するのです。
ただ、このカードを作成するには、「クレジットヒストリー(支払い履歴)」とそれを元に算定した偏差値でである「クレジットスコア」が重要になってきます。
基本的にアメリカでは、クレジットカード作成時、家や車のローンを組む際、家やアパートを借りる際には「クレジットヒストリー」と「クレジットスコア」が調査され、支払い能力の程度が判断されます。
これらはSocial Security Numberによって管理されており、多くの民間信用調査会社で保管されています。
ちなみに、世界三大信用調査所であるEquifax、Experian、Trans Unionのホームページから自分の「Annual Credit Report(年間のクレジットレポート)」を見ることができます。
では、渡米直後でアメリカでのクレジットヒストリーがない日本人はドル建てクレジットカードを作成することができないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
方法は大きく2つあります。
A)日本から申し込む方法
B)アメリカで申し込む方法
A)日本から申し込む方法
・ANA card U.S.A.
・JAL USA card
・Premio card
私は日本にいるときからANAを頻繁に利用していたので、ANA card U.S.A.を申し込みました。
申し込みは実に簡単。
渡米60日前から受け付けしているので、web上で必要事項を記入して申し込み。
(ただ、アメリカでのカード受け取りが大前提ですのでご注意を。)
するとメールが届き、
1. パスポートのコピー (顔写真のページ)
2. Social Security Cardのコピー
3. 米国ビザのコピー (顔写真のページ)
4. 居住証明
を送るよう指示されます。
SSNについては取得している方のみ、との但し書きがありますので、取得していなくても問題ありません。
必要書類をメールかFaxで送信すると約2週間でアメリカの自宅にカードが届く、という流れです。
カードが送られてくると、所定の電話番号に電話をして音声に従ってActivationを行い、これで使用できるようになります。
実際、アメリカで生活するには、後述のデビットカードさえあればまず大丈夫です。
でも、せっかくカードを使うんだったら特典があった方がいいですよね。
ANA USA cardを利用すれば1ドルにつき1マイル貯まるので、飛行機をよく利用する人にとってはありがたいカードです。
・American Express Card
日本でAMEXを持っている人であれば、ドル建てへTransferすることが可能です。
まず、日本のサービスデスクにメールで問い合わせると、以下の情報が得られます。
「恐れ入りますが、米ドル建てのカードをご希望の場合には、新規でアメリカ現地発行のカードをお申込みいただく必要がございます。
そして、米ドル建てのカードをお受取りになられた後、日本発行のカードが不要である場合には、
私ども日本のセンター(メンバーシップ・サービス・センター)にて、日本発行のカードの解約手続きをいただくこととなります。
私どもアメリカン・エキスプレスでは、発行国によりカードの審査内容やサービス内容が異なりますため、仕組みが複雑となっており申し訳ございません。
アメリカ現地発行のアメリカン・エキスプレスのカードのお申込手続き方法につきましては、下記ページよりご確認がいただけます。
https://www.americanexpress.com/global-card-transfers/
右側にある1.2.3項目をご確認のうえ、「Select country」欄に「United States」を選択ください。
(中略)
アメリカ現地から「オーバーシーズ・アシスト」にご連絡をいただければ、お電話を繋いでご案内することも可能でございます。
http://www.americanexpress.com/japan/personal/benefits/travel/travel_support/global_hotline.shtml
※ページ下方の「オーバーシーズ・アシスト」となります。
※アメリカ合衆国(ハワイ・アラスカを含む) 1-800-866-8630
(24時間/日本語対応/通話料無料(携帯電話やホテル等の場合には別途通話料が発生することがございます))」
一つ目のURLをクリックすると必要書類が記載されています。
・現在のカード番号
・アメリカの住所
・アメリカの電話番号
・アメリカの銀行口座情報
・パスポート、SSNもしくはアメリカ発行のIndividual Tax Identification Number(ITIN)
・雇用状況の詳細
ヒューストンではCostcoをよく利用するので、AMEXは必須カードです。
ただ私の場合、現在日本発行のAMEX goldを年会費無料で使用していますが、ドル建てのものに変換すると年会費がかかるとのことでまだTransferしていません。
本当に必要になれば検討しようと思っていますが。。。
B)アメリカで申し込む方法
・Secured Credit Card
多くの銀行はクレジットヒストリーがない人向けのクレジットカードを発行しています。
それが、このSecured Credit Cardで、一定額を先に銀行の専用口座に預け、その金額の範囲内でカードを利用できるというものです。
ただ申し込みにはSSNが必要です。
私のメインバンクであるBank of Americaでもサービスを提供しています。
*追記:
Bank of Americaでは、クレジットヒストリーがなくても、Secured Credit Cardではなく、通常のカードを申し込むことができました。
Credit Card, Bank of America ドル建てクレジットカード申し込み
Credit Card has come! ドル建てクレジットカード取得
②アメリカの銀行発行のデビットカード
日本でも最近多く使われているこのデビットカード。
アメリカでは日常的に利用されています。
クレジット機能もついていますが、クレジットカードとの違いは、
クレジットヒストリーにならないことも大事なポイントですね。
銀行口座を開けば、デビット機能のついたATMカードをもらえますので、特に留意点はありません。
もちろん、円建てカードでは使えない券売機やガソリンスタンドでも余裕で利用できます。
マイルなどの特典に興味がなければ、アメリカで生活するにはこのデビットカードさえあれば全く不自由しないと思います。
③円建てクレジットカード
この歴史的な超円高の昨今、円建てクレジットカードが活躍する場面は多いのではないでしょうか。
特に比較的円の安い段階でドルを買った方は、円建てクレジットカードを利用するとお得なのかもしれませんね。
もちろん、為替手数料が発生しますが、それを差し引いてもこれだけの円高だとお得感はあります。
さて、この円建てクレジットカードの短所ですが、前述のように
・ドル建てカードしか利用できない場面がある
・為替手数料のため、割高になる
の他に、
・クレジットヒストリーを築けない
ことがあります。
やはり色々な観点からドル建てクレジットカードを所有することは重要だと思います。
■追記
ドル建てクレジットカードのまとめ記事です。
Summary: Credit Card ドル建てクレジットカードまとめ
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