■アメリカのテレビ・インターネット(参考記事)
アメリカはご存じケーブルテレビ(Common Antenna Television: CATV)が整備されており、いわゆる「CATV王国」です。
CATV業界の最大手Comcastやそれに次ぐTime Warner Cableを中心に通信業界にまで手を広げ、ケーブルテレビとインターネットのサービスを拡充させてきました。
ただ、2005年以降、その様相は一変します。
大手通信業界であるVerizonがFiOS、AT&TがU-verseというそれぞれのInternet Protocol Television(IPTV)を引っ提げてテレビ事業(ビデオ配信サービス)に参入したからです。
連邦政府の後押しもあり、IPTVは右肩上がりに普及を伸ばし、現在に至るまで、CATV業界とIPTV業界は「トリプルプレイ(TV、インターネット、電話)」競争を繰り広げているのです。
■Comcast vs AT&T
さて、私も当初はAT&TのU-verseへの申し込みを検討していました。
しかし、このU-verse、まだヒューストンのすべての地域で導入されているわけではありません。
AT&Tのホームページで住所を入力したところ、残念ながら導入されていませんでした。
(2011年11月現在は導入済み)
というわけで、CATV最大手のComcastへ申し込むことにしました。
ではCATVとIPTV、利用者にとって実際どのような違いがあるのでしょうか。
CATVを代表するComcastとIPTVを代表するAT&Tで比較してみましょう。
・インターネット速度
CATVであってもIPTVであってもまずホームページから申し込むのがおすすめです。
というのは、ウェブ申し込みのみに適応される特典が満載だからです。
ComcastはXFINITYというhigh-speed internetを謳ったサービスを提供しています。
AT&TのU-verseは最大下り12Mbpsであるのに対し、XFINITYのPerformanceサービスであれば最大下り15Mbps、さらに$10/月追加で最大下り25MbpsのBlast Extraというサービスが提供されます。
ですので速度に関してはComcastに軍配が上がりそうです。
もっとも、これはアメリカでの話。
日本では下り100Mbpsなど圧倒的に高速ですよね。
・テレビ
IPTVの最大の特徴はVOD(Video On Demand)とインタラクティブなユーザー参加型のプログラムではないでしょうか。
ただ、CATVもVODを導入しており、ネットゲームなどのインタラクティブなプログラムを享受しない者にとってはあまり差がないように感じます。
またいずれもHigh Definition Television(HDTV)を提供しているので画質も非常にきれいです。
■TV Japan
アメリカに住むともちろん現地のテレビ番組を楽しむことで語学力向上につながりますが、やはり恋しくなるのは日本のテレビ番組。
そんな方にお勧めなのが、TV Japan。
NHKを中心に、ドラマ、バラエティ番組など24時間視聴することができます。
ヒューストンではAT&TもComcastも追加料金でTV Japanの視聴ができます。
ただ、Comcastは最近サービスを導入したばかりで、私の自宅周辺は2012年にならないと視聴できないとのこと。
残念です。
■Comcast実際の申し込み
・店舗へ足を運ぶ
さて、ウェブで仮申し込みを済ませると、次は実際店舗に足を運んで申し込みを完了させます。
自宅を証明する書類とPhoto IDさえあれば申し込み可能です。
何点かの書類に必要事項を記入するだけです。
・「ラウラー」???
その際、必ず聞かれるのが
「Do you need a router?」
という質問。
自宅内で電波を飛ばしてどこでもインターネットが使えるようになる、あの「Router(ルーター)」のことです。
ただ、Routerの発音、皆さん知ってますか?
「道順」である「Route」は「ラウト」
「ルーター」の「Router」は「ラウター」、アメリカ英語では「ラウラー」
と発音するのです。
私は意味が分からず2、3回聞き返してしまいました。
皆さんもご注意くださいね。
・接続工事
手続きが終わって、Routerを手渡されれば、次は接続工事の予約です。
通常手続きから1-2営業日後に来てくれます。
時間は8時から10時、10時から12時、12時から14時、、、といった具合で指定することができます。
私は翌日の10-12時で予約しました。
翌日待っていると、かっきり10時にお兄さんが来て、ものの30分で全てセッティングしてくれました。
先輩のS先生曰く、ComcastはAT&Tと比べてこのあたりのサービスはしっかりしているとのこと。
アメリカらしからぬ時間厳守でした。
ということで、CATV、IPTVいずれを選ぶにせよ、地域によって享受できるサービスが異なります。
皆さんも自分の地域の状況を調べて一番良いサービスを受けられるといいですね。
No comments:
Post a Comment