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Wednesday, May 23, 2012

DS-2019: Be careful! J-1ビザ切り替えの注意点

アメリカで臨床研修をはじめるにはECFMGのsponsorshipによるJ-1 clinical visaが必要です。(J-1 Clinical Visa ビザ切り替え参照)
私の場合、現在のJ-1 research scholarからclinicalへの切り替えが必要でした。
正確に言うと、「切り替え」ではなく、research scholarを一旦終了して、新たにclinicalに申し込むというものです。
さて、ここで非常に重要なことがあります。
現在のDS-2019 research scholarは勤務先のMDAから発行されており、契約は2011年11月から2012年10月までの1年間でした。
ところが、契約の途中で、J-1 clinicalを取得するためのDS-2019 clinicalをECFMGから発行してもらう必要がありますが、この際に現在のDS-2019 research scholarのtermination date(終了日)を短縮しなければならないのです。
前回の記事(J-1 Clinical Visa ビザ切り替え)で必要書類に現在のDS-2019とさらっと記載していましたので、今回強調しておきます。
実は私もこれを認識していませんでした。

6月に一時帰国するためMDAのvisa officeに立ち寄ったところ、担当者が以下のように教えてくれたのです。
Termination Dateを短縮しなければ、現在のresearchのpositionが終了したとはみなされないため、ECFMGはDS-2019 clinicalを発行できないかもしれない。
ましてやビザ更新のため一時帰国するのであれば、帰国日の前にTermination Dateを設定した方が良いよ。
Termination Dateの後からECFMGはDS-2019 clinical発行の手続きを始めるからね。」
とのことなのです。
後からECFMGのwebを読み返しても記載されていませんが、担当者は「7年間の経験から間違いない」とのこと。

実は、DS-2019 clinicalの手続きはすべてMDAではなくUniversity of Texas (UT)のvisa officeが担当しているのですが、UTの担当者からそのようなアドバイスは一言もなありませんでした。
あわててUTに連絡したところ、「確かにそのとおりだね。」とのこと。
「おいおい!」という感じですが、基本的にビザ手続きはすべて自己責任です。

急いでMDAのvisa officeでTermination Dateを一時帰国の前日に短縮したDS-2019 research scholarを発行してもらいました。
この作業はものの5分で完了します。
そして、その新たなDS-2019と日本への旅程のコピーを添えて、UTへ提出しました。
通常、ECFMGがDS-2019 clinicalを発行するには4-6週間要しますが、今回はそのような時間的猶予がありませんので、UTの担当者にお願いして以下のメールを送っていただきました。
Hi, _____.
I have submitted an initial application for ECFMG sponsorship for Dr. ______.
This physician is currently in the U.S. in J-1 Research Scholar status.
I have provided the attached evidence that his program end date has been shortened to 05/31/2012.
I also attached Dr. ____’s flight itinerary showing that he will depart the U.S. on 06/01/2012.
Please advise if you are able to issue an initial DS-2019 prior to his 05/31/2012 end date or if you must wait until his current period of sponsorship ends.
I would like to coordinate with Dr. ____ to mail his DS-2019 to him abroad if you can only issue the initial ECFMG DS-2019 after his research scholar appointment ends.


するとその翌日にはECFMGよりWelcome Letterが届き、
「数日でDS-2019 clinicalを発行して郵送する」
とのことでした。


これで帰国までに何とかDS-2019を取得することができそうです。
切り替えを考えておられる方はぜひご注意くださいね。

3 comments:

  1. はじめまして。2013年7月よりHoustonでClinical Fellowshipを始める事になり、先生のBlogを拝見し、先生と同様の手順で、J1 reserachからclinicalへ変更しようと考えています。自分の場合、現在のDS-2019のterminationが6月30日までです。今月中にECFMGの種類を提出し、5月の下旬に一時帰国してビザの申請をしようと計画しているのですが、ECFMGへ提出するDS-2019のterminationは帰国の直前で良いのでしょうか?それとも、ECFMGが早急に新規のDS-2019を発行するためには、もっと早い時期にした方が良いのでしょうか?

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    1. Masaさん。はじめまして。まずはFellowshipへのマッチングおめでとうございます。
      さて、現在J1 research(termination dateが6/30/13)で新規にJ1 clinicalに申し込まれる、ということですね。
      ご質問は5月下旬の帰国に際し、Termination dayを
      ①帰国の直前
      ②より早い時期
      のどちらにしようか、ということですね。
      ここで重要なポイントは、
      ・帰国の期間
      ・ECFMGの対応の迅速性
      です。
      理想的には、5月下旬の帰国までに新しいDS-2019を受け取り、大使館の面接予約を済ませてから悠々と帰国したいですよね。(私の場合はそうでした。)
      ところが、発行が遅れると帰国中にDS-2019がFedExで郵送されてきて、面接およびビザ発行が帰国期間中のギリギリになってしまうこともあるようです。
      この発行までの迅速性がイマイチ不明瞭なのです。
      UTのOIA(Office of International Affairs)曰く、DS-2019の申請から発行まで4-6週間は要します。
      彼らが言うには、現在のDS-2019のtermination dateを待って新しいDS-2019の手続きを始める、というのです。
      もっとも、みんながみんなそうだとは思いませんが、「その可能性もある」というニュアンスでしょうか。
      私の場合、本文のようにOIAからECFMGへ直接メールを送っていただいたため、発行まで7日しか要しませんでしたが、やはり用心をしたほうがよいでしょう。
      ということで、本日別の用事でOIAへ寄った際、担当のMに聞いてみました。
      M曰く、「特に現在のpositionでの研究を5月下旬ギリギリまでしなければならないのでなければ、Termination dateはできる限り早めたほうがよい」との返事でした。
      上記の理由に加えて、やはりこの時期は非常に混雑するので、安全策をとったほうが良いとの意見でした。
      もしMasaさんが十分な帰国期間を取られているのであれば良いかもしれませんが、あまり時間に余裕がないのであれば、やはりできるだけ早めたほうがよいかもしれませんね。
      以上、あくまで参考程度にとどめてくださいね。
      実際にはUTのOIAの担当者に直接相談されることをおすすめします。

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  2. 早速のご連絡ありがとうございました。先方の担当者に相談し、必要があれば先生がされたようにECFMGへメールしてもらうようお願いしようと思います。
    Houston、楽しそうですね!先生のBlogを見ながら、引越の準備を頑張ります!!
    ご丁寧なご連絡、改めて、ありがとうございました。

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