私は医療者ですので、9月に早々とインフルエンザワクチンを接種。
一方、子供たちにはそろそろ寒くなる11月に、時間を見つけて接種させようと思っていました。
その矢先のこと。
補習校から帰ってきた娘がだるそうにしています。
翌日、熱はないものの、空咳が出始め、夜になると喘息様の咳き込みを始めます。
前回の肺炎の件で懲りた私は、即座に聴診。
両肺にwheezeという喘息独特の聴診音が。
小児喘息の既往のある娘。
「感冒に伴う喘息」
と考え、その日は気管支拡張薬のalbuterolで対応。
翌日、39度の発熱があり、咳はますますひどくなるばかり。
呼吸数も36回にまで上昇しています。
関節痛や筋肉痛はないものの、
「インフルエンザ」
が頭をよぎります。
聴診すると、左肺野の呼吸音が低下。
インフルエンザに肺炎が合併している可能性もあります。
ワクチン接種を延ばし延ばしにしていた私。
病院に連絡しのうえ午前中のみ休みをもらい、小児科へ。
Saturation(酸素飽和度)は94%。
インフルエンザ迅速検査を依頼し、待つこと5分。
「Influenza A is strongly POSITIVE!」
担当医師が入ってきます。
彼女いわく、今年すでに重症Influenza Aの子供を何人か担当し、
そのうち3名が集中治療室で治療されたものの、2名が亡くなったとのこと。
診察室でalbuterolの吸入を行った後もSaturationは96%にまでしか上がりません。
やはり聴診上、肺炎の併発も疑い、タミフルに加えて抗生物質を処方してもらいます。
小児用(25kg)の用量は30 mg 1日2回、5日分。 |
「You are a bad ID (Infectious Disease) doc...」
と笑われてしまいました。
アメリカ疾病予防センター(CDC)の報告(2012年11月24日現在)によると、既に9月の段階から散発的にインフルエンザがみられ、11月には比較的多くの症例があるようです。
今回は早期に受診しタミフルを処方してもらったことで、その後娘の体調は速やかに改善しました。
ただ、暖かいヒューストンだからといって油断してはいけませんね。
皆さんももしワクチン接種がまだのようでしたら、急いで接種しましょう。
理想的には9-10月に接種するとよいですね。
来年こそは。。。