Whistle

Monday, July 23, 2012

Infectious Diseases Doctor 医者の一日

優しい小鳥のさえずりが、まだ薄暗いBackyardから聞こえてきます。
身支度を整え車に乗り込み、ようやく白み始めた広い空を眺めながら病院へ向かいます。
そこそこの交通量。アメリカの朝は早いです。
病院内のカフェスペース。
早朝のため閑散としています。

「Good morning, Dr. X!」
午前6時。
病棟のナースステーションに着くと、最後のラウンドや患者記録の入力などで大忙しの夜勤看護師さんたちが、笑顔で迎えてくれます。


Follow-upの20-30名のチャート(カルテ)に目を通し、一人一人問題点などをまとめたチャートを仕上げていきます。
現在所属しているID-Leukemia(白血病患者さんを中心とした感染症科)では、ほとんどの患者さんが化学療法などで高度に免疫が抑制されているため、実に様々な感染症に罹患します。


午前9時半頃にほぼ全員を回診し終え、new consult(主科からのコンサルテーション)に備えます。
多い時で、10件程のコンサルトを受けるため、昼食を取る時間さえままなりません。
この日は、回診を終えて、コンサルトを待つ間、カフェで一休み。


コーヒーを飲み終わらないうちに、立て続けにBlackberry(ページング)が鳴ります
「急性骨髄性白血病の○○歳男性。化学療法の○サイクル○日目。今朝から39度の発熱。マネジメントをお願いします。」
「急性リンパ性白血病の○○歳女性。昨晩から皮膚の結節を指摘。評価をお願いします。」


コンサルトを受けると、すぐに折り返し電話し、APN (Advanced Practice Nurse) やPA (Physician Assistant) から、より詳細な情報を聞き出します。
その上で、病棟へ向かって情報収集し患者さんの診察を行う、という流れです。


結局この日は7件のnew consultを受け、帰路についたのは午後6時半。
日本の病院のように長々と病院にいることはありませんので、日の長いヒューストンのNight lifeを満喫することができます。

研究時代に比べるとはるかに忙しい日々ですが、その分、充実した毎日を過ごしています。

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